WWE、スマックダウン無観客試合で、テレビCM中に試合を止める
https://twitter.com/SeanRossSapp/status/1238625860518805504?s=20https://twitter.com/SeanRossSapp/status/1238625860518805504?s=20https://twitter.com/SeanRossSapp/status/18625860518805504?s=20https://twitter.com/SeanRossSapp/status/1238625860518805504?s=20https://twitter.com/SeanRossSapp/status/1238625860518805504?s=20
They really did stop wrestling during the commercials! pic.twitter.com/Pi6zBkz3qI
— Sean Ross Sapp of Fightful.com (@SeanRossSapp) 2020年3月14日
こちらは海外の格闘技メディアの関係者によるツイート。
「コマーシャル中にレスリングを止めちゃった!」
どうも、CMでのスイッチングミスによるもののようですが、先日のDDTと同じようなトラブルです。
このことから分かるのは、会場で観客アリの試合を行うよりもテレビ番組的な作りで収録しているであろうという点です。
WWEは、常に試合中もカメラを意識してのレスリングが求められることも、しばしばレスラーの口から洩れますし、生放送で時間制限のある中の試合というのは、そうでないプロレスと、相当やり方に差異があるのは想像に難くないですが、KAMINOGE vol.99の中邑真輔の記事にも似たような話がいくつか語られているので、近いうちにこちらで書評を出す予定です。
WWEはほかにも、2日続けて同じ内容の公演をしたこともありました。
マッスル坂井が自前の興行で台本を書いて合わせをしていたと、前回のブログに書きましたが、そういう作り込みのあるプロレスも存在するんですよね。
日本ではハッスルも、近い感じで作り込んでいたようです。
htレtps://twitter.com/SeanRossSapp/status/1238625860518805504?s=20
元気玉投入所↓
DDT、Abema番組における、台本発覚問題
DDTのAbemaTVの生番組中において、カメラのスイッチングのミスで、大仁田がセリフを喋ったあと、スタッフが台本を渡すシーンがまる映りするという事件が起こった。



その後、現場のスタッフの声がまる聞こえな状況が少し続き、シーンが変わって、竹下とジャングルポケット斎藤がキュー出しを待ち、自分たちのセリフに入るシーンまでが映ったので、おそらくは生放送的なミスなのだと思われる。


とはいえ、プロレスに台本があることは、WWEではライターが公表されたりしていて、世界では一般的だし、台本にまつわるトラブルが起きたなんて話がメディアに載ることも珍しくない。
上は、モクスリーが、親友であるレインズの白血病をネタにヒールターンをする台本を読まされた件に不満を述べた記事。
とはいえ、世界のプロレスの全てがそうであるというわけでもなく、たとえばNewsPicksで新日本プロレスを扱った放送では、メイ社長が「WWEは台本を読んだりする茶番を行うが、新日本の選手は本音で喋っている」との弁を述べた。
https://newspicks.com/news/4121613/
ここではどちらが正解というつもりも、事実はこうなのではないかと勘ぐるつもりもないし、実はこの件はいうほど事件でもなく、マッスル坂井は自プロデュース興行の準備で台本を用意していると自身でツイートしていたりする。
ひらがなまっするまで一週間……やっと全体の構成が固まった気がします。あとは木曜の進行ミーティングと土曜の稽古日までに台本を書き上げるのみ。ちょっとだけ楽しみにしていてください。#ひらがなまっする
— スーパー・ササダンゴ・マシン (@abulasumasi) 2020年1月20日
自分は、基本的にはプロレスは、ガチ要素強めなヒーローショーだと思っているので、これといった感想もないですが、そうだと知って見ると、逆に面白さが増したりするので、いろんな視点を持ってみましょう。
元気玉投入所↓
船木誠勝のYouTube「永田裕志との因縁」を見て諸々
船木誠勝選手のYouTubeのこの回が大変面白い。
www.youtube.com
2012年1月4日 東京ドーム 第4試合 BLUE JUSTICE NEVER DIE 井上 亘 永田 裕志 vs 河野 真幸 船木 誠勝
この試合で船木選手は永田選手の、コーナーに振っての顔面へのニーで重傷を負います。


曰く
・1月4日の試合なので救急病院しか開いていなかった。
・顔は「ここまでか」というほど腫れた。
・ナイフで切られたかと思うほどの痛みだった。
・日が日なので患者が多い中、入院までの検査中は痛み止めももらえなかった。
・眼窩底骨折で目が動かなかった。
・引退を覚悟した。
・腫れが引くまで手術ができないので、そのまま10日は安静だった。
・術後また腫れた。
・眼球の下部の骨が粉砕していたので取り除いてプレートを入れた。
・ケガ後、口の中や外がマヒする。髭を剃っても感覚がない。
・鼻水が垂れても気づかない。
・唾を吐くと血が含まれている。それが消えるまで3カ月かかった。
・4カ月ほどの苦しい日々。
・食事を噛めなかった。
・歯が食いしばれないのでトレーニングでも力が入らない。
・リハビリは噛むトレーニングから。
その苦しみの中、復帰後、別カードでの再戦が行われます。
2012年7月1日 両国国技館 第4試合 永田裕志 井上 亘 KUSHIDA vs 船木誠勝 河野真幸 田中 稔
船木はこの試合を、その苦しみをリング上で清算する、けじめをつける意味合いで行ったといいます。
永田とは相性が合わなかった、だからこの試合で彼とは終わり、最後の顔合わせ、との思いだったそうです。
プロレスは創られた闘いですが、本人たちは危険と常に隣り合わせで行っています。
故に事故もあるし、相手と気持ちがズレたまま闘うこともあります。
最近ではそういう傾向が少なくなってきた様子を、武藤敬司が以下のように言いました。
「今は合理化されて言うなれば、フィギュアスケートのペアのようにうまく滑っているようなプロレスやるけど、当時はペアの仲の悪いこと悪いこと。実際に仲が悪くてコミュニケーションが取れないぐらいの中でのぶつかり合いだった。ただ、やっている方は大変だったけど、見ている方は面白かったと思うよ。その中でリング上では一瞬の隙も見せられなかった」
似たように、船木も永田との再戦を「結果的に面白いプロレスになってしまった」と、複雑な表情で語る姿が味わい深いです。
是非、上のリンクから船木選手の表情や言葉の使い方込みで、発言や試合を感じ取ってみてください。
自分は、こういう、心と体のバチバチファイトは好きです。創られているからこそ、時にリアルファイト以上に人の内面や、溜まったものの爆発が見られる瞬間がある。
以上を受けての、試合後の船木のこの表情ですよ。

たまんねえなおい。
大日本プロレスのトラック故障問題に見るプロレス経営
大日本プロレスが、自社持ちのトラック故障により団体存亡の危機を迎えている。
昨年10月に巡業バス、同12月に機材などを載せるトラックが故障。
今月8日にもう1台のトラックも故障し、計3台の自社車両が全滅。
今後遠方への巡業となるとトラック1台約2万円、バス1台約25万円のレンタル費用が1日ごとにかかるため、経費がかさむ。3月の西日本、4月の札幌巡業までに新たに購入したいところだが、バスは約750万円、トラックは1台450万円かかる見込みで、資金繰りが難しいという。
「売り興行」という興行形態がありまして、ザックリいうと、自団体以外のプロモーターさんに、興行をワンパッケージで売るという手法です。
そのプロモーターさんは、買った興行で利益を得るために、ワンパッケージ代以上になるチケットをさばくというお金の流れです。
団体は、自分たちの営業ルートがない地方などでその形式を執ると、営業努力のコストを省いて、その興行でまとまったお金が得られるというわけですね。
これもザックリですが、だいたい、数百~千人のお客さんを見込む売り興行で、ワンパッケージ100万円が相場といわれています。ただ、若干情報が古いので今現在がどうだかはちょっと分かりません。まぁチケット代はそこまで高下していないので、あまり変わらないと予想しておきます。
このことから、大日本クラスだと、日々の興行でだいたい100万円前後が動いていると予想できるわけです。もちろん、選手への給料、ほか人件費、移動費、デスマッチ団体ならアイテム代など、もろもろの経費込々で100万円です。
となると、1興行での利益は数十万てことです。1巡業で27万の別途コストがかかってしまうと立ちいかないのは容易に想像できます。
こちらでも書きましたが、そんな綱渡りを続けているプロレス団体、どう考えたって、多くの団体は滅ぶのを前提にやっているわけです。NOAHは奇跡的にCA傘下に入れました。DDTは自前の飲食店で選手に経済的下支えをしてやっとって感じです。
女子は若干話が変わって、サイン会やチェキ撮影サービスをやるという、地下アイドル的手法で利益を得ているところがありますね。
さぁ、大日本、ピンチなんですが、自分はもともと、この団体は危ういなぁと思っている事がらがひとつありました。
1月14日に過去最大数の画鋲デスマッチをやりたいです。
— 伊東 竜二 (@deathmatch_ito) 2019年1月4日
皆様からの画鋲を当日まで受け付けています。
その際は新品で箱に入ったままが助かります。
郵送の場合は
〒224-0053
神奈川県横浜市都筑区池辺町4347
大日本画鋲募集係
までよろしくお願いいたします。#bjw#画鋲募集#目指せ20万個
このように、ファンにデスマッチアイテムを募っていたんですね。
自分たちが見せたいものの実現のために、ファンからの好意がないと成立していなかったのです。
自分はここに是非は問いません。人気商売なんですから、そういう継続のさせ方もあるでしょう。ただ、未来を見るのが難しい手法だなとは感じていました。
そこにきて、このバス問題です。
今現在募金を募っているようですが、ローテクでもったいないなと思います。今ならクラウドファンディングサービスがそこかしこにあります。集金するなら、口座を開放しておくのではなく、スマホでちゃっちゃと手軽にできるクラウドファンディングの方が、明らかに集金し易いです。更に言えば海外からも瞬時にお金が送られてきます。
デスマッチは日本が世界に広めたプロレススタイルだと感じています。日本に、世界が知るデスマッチファイターは多い。大日本のストロングBJも、世界のどこに出しても恥ずかしくないプロレスです。
そんな大日本は守られるべきで、1人でも多くの善意が集められ易いクラウドファンディングの手法を取る、今風な選択ができる頭の使い方をして欲しいなと思う次第です。
ところで、NOAHはWWEが日本版NXT化を狙って買収する動きがあったと、あるプロレスメディアで読んだことがあり、どうも、NOAH側が提示した金額が高過ぎて実現しなかったらしいです。
1千万で大ピンチを迎えている今の大日本だったら買えてしまうのでは……と、これは、目に付いた点を線で繋いでみた、自分の妄想です。
AEWにジェフ・コブ登場 AEW出現により拡大を続けるプロレス業界

AEW Dynamite Episode 07-20にジェフ・コブが登場し、ジェリコのインナーサークルに加担する形でジョン・モクスリーにツアーオブジアイランドを決めました。
扱いからすれば大物ポジションでしょう。これだけ体に幅のあるレスラーはAEWには少ないので、目立つ試合ができるレスラーだと思います。軽業系が多いので、ちぎっては投げというファイトスタイルも彼のポジションを押し上げることと思います。
新日本では余り目立つ立ち位置は結局与えられませんでした。ROHでタイトルを獲得していたとのことですが、そこからも実力相応の話題の広がり方をしていたとは思いづらいです。
給料も恐らくですが、これまでよりは厚遇されているであると予想されます。
また、現在AEWと視聴率争い続行中であるWWE NXTは、Fightfulによれば、何人かのレスラーが3年契約で、年俸がかなり上がっていると報じられています。
かつてはWWEの育成機関、2軍扱いだったNXTをAEWへの対抗番組としてテレビ放映化し始めたのですが、早くもテレビコンテンツの1角としてプラス収益をもたらしているという事です。
ほぼそれと対等以上の視聴率を上げているAEWも、それなりの利益はあるとみていいでしょう。なんせ、開始当初は50万人を見込んでいた視聴者数が70万人台で推移しています。
「団体が増えて業界が活性化するということは、ますますプロレスを観る人口が増えてプロレスの世界的マーケットが本格的に大きくなってきた証です。世界的にプロレスの市場が1000億円ぐらいだったのが、1300億円や1500億円になったらそれは歓迎すべきことだと思います。限られた小さなマーケットで一個しかない饅頭を奪い合っているわけではないのです。」
と発言している通り、AEWファンという層が誕生し、それまでになかったテレビ放送枠に新しい番組が登場してプロレス市場そのものに対して新しい経済効果をもたらしたのみならず、WWE NXTという新しい番組も登場することにより、より一層の相乗効果が生まれたわけです。
WWEがAEW流出を避けるためにかなり大きな給料アップを行った上で、そういった拡大をもたらし、ジェフ・コブのような、能力が高いながらもいいポジションを得ていないと思われる選手が、新しい団体で有力と思われるポジションを得る、これは業界全体にとって喜ばしい流れだと感じます。
プロレス業界全体が大きくなっているこの流れを楽しみましょう。
NOAHのサイバーエージェントG入りについて高木三四郎をフォーカス

このニュースについては多角的な視点から語れますが、自分は、社長に就任した高木三四郎という人物にフォーカスを当てたところから綴ってみようと思います。
この高木三四郎社長、大学時代からビジネスの才覚ある人間で、父がテレビマンである才能を引き継いでおり、イベンターとしてその能力を発揮していました。
以下、wikipediaから引用。
大学3年生の頃、ちょうどプロレス熱が冷めて幼少期のテレビっ子ぶりが姿を見せるようになった。東京へ行ったらテレビに出たいとの願望があった高木は、大学の「テレビ番組研究会」に入会したのがきっかけで、スタジオ観覧車やエキストラを派遣するようになる。これを続けるうちに、メンバーの中から「自分たちでイベントを開催したい」と主張する者たちが出てきて、ある日麻生十番の「マハラジャ」で開催されたディスコパーティーに誘われて行ってみた時に、人が集まって一体になって盛り上がるイベントをお金を儲けたいという意識は二の次で開催したいと思い、こうして在学中に芝浦で手がけたイベントで3,000人の集客に成功する[2][1]。
その後次々とイベントを手掛け、すでにプロレスラーになりたいとの意識は跡形もなく消えていた。既にどのディスコに行ってもVIPルームに通され、大手テレビ局のプロデューサーや芸能関係者から一目置かれる存在となっており、このままイベントプロデューサーの道に進むかと思われていた。肉体的には何ら身になることはなかった時期だが、代わりにプロデュース力、イベント成功させるノウハウ、さらには観客論と言った文科系の方で得たものはこの頃が最も大きかった。これについて高木は「ジュリアナ東京を使って飯島愛のイベントをやった時に、モニターがあるから使おうとなってオープニングVを作って流したのが最初でした。エンディングも、曲を流して盛り上がって終わりだったのを、自分たちはエンドロールを流してバラードチックな曲で締めたんです。だからDDTを始めて日本のプロレスで初めて本格的に映像を使ったのも、僕からすれば特別なことではなくてそれが当たり前な感覚だったんですよね。こうしたアイデアの元ネタは、やっぱりテレビであり、映画。ホイチョプロの作品やトレンディードラマって、最後はそういう感じでおわるじゃないですか」と後に語っている。
テレビ局の人間からも「高木君に声をかけるとすぐ人を集めてくれる」と信頼が厚く、就職先などいくらでもあったろうに、なぜかIWA格闘志塾を経てプロレス熱再燃。PWCに所属。退団後、DDTを立ち上げます。
PWCでは代表の高野拳磁氏へ、ある大会での利益が大きかった流れで「これを元手に後楽園ホールへ打って出ましょう」と提案するも、「俺が全員のケツ持ちしてるから」という理由で高野がその利益の大部分を手元に入れてしまうなど、経営手腕を環境により発揮し尽くせない状況がありました。
その後DDT旗揚げとなりますが、この団体、ハナから既存のプロレス団体然としていない路線でファンを増やしていきます。クラブを使った試合で女子高生ファンを集めてみたり、のちに脚立やコタツなどの物までもがタイトルを獲得している、レフェリーさえ帯同していれば24時間どこでもタイトルが移動するルールの「アイアンマンヘビーメタル級」でコントのような試合をし続けたり、沢田研二にビジュアルが似ていてマムシデスマッチの経験があるポイズン澤田JULIE率いる「蛇界転生」というユニットを世に出し、年末ラストマッチである高木vs澤田の試合後に、映画「魔界転生」さながら、負けた澤田が自身の首を抱えて去る映像を流すなど(のちにマッスル坂井が、この映像が自分のその後の創作の柱になったと語る)し、マニア人気が広がり続けます。
あらゆるシーンがストーンコールドのパクリで行われる高木社長自身の試合は、長らくエースでいながら大して跳ねないものの(作家の内館牧子からは、経営は一流、選手としては別に、といった感じで評価を受ける)、その後の団体は、飯伏幸太、ケニー・オメガという世界規模のトップスターをはじめ、男色ディーノ、マッスル坂井(スーパー・ササダンゴ・マシン)、石川修司、木高イサミなど、各所で大活躍するトップレスラーの出身地として業界へ多大な貢献をし、路上プロレスやダッチワイフレスラーヨシヒコ、劇空間プロレスマッスルのような先鋭的なアイデアでマニアの心をつかみ続け、ついには日本武道館を満員札止め(本当にチケットが全部売れた)にする躍進を続けます(飯伏ヨシヒコ戦については、前田日明、HHH、リック・フレアーといった大御所たちが大絶賛している)。
飯伏とケニーが新日本へ移籍することで勢いは落ちるものの、芸能人の積極的起用で民放放送に進出したり、グループ内別団体の東京女子プロレスが大成功するなど、業界にネタを提供することにかけては常に異才を発揮し、ついに、サイバーエージェントグループ加入に至ります。
その経緯、高木社長がCA取締役である藤田晋社長に、DDTという団体をプレゼンしたところから始まるといいます。
高木社長の強みは、この、どんな相手でも臆さず自分のしているものを胸を張ってアピールできるところにあると感じています。
当記事、藤田社長から高木社長への絶賛で終始します(笑)。
曰く
グループ入りをしていただいてから2年くらいが経ちますが、実は僕、少し焦りを感じているんですよ。この2年、DDTに対して僕らは何かできているんだろうかって。
もっとDDTの力になれるよう、僕もやれることをやり尽くします!
といった感じです。
今回のNOAH買収についても、藤田社長は「高木さんの経営者としての才覚は素晴らしく、彼にもっと大きな規模でやって頂きたいから」と所見を述べています。
CAグループ加入時に藤田社長がDDTを調べた件についても
「何でプロレス!?」と驚かれることはありましたが、狙いを話して納得してもらいました。反社(反社会的勢力)チェックなどをしても、まったく問題はありませんでしたし、 経営状態が「極めてきちんとしている」という報告を受けていました。実は、手続きを担当していた社員がプロレスの大ファンだったので、精力的に推し進めていましたね(笑)。
と、高木社長の経営が非常に優れていたと語っています。
新日本プロレスが現在の展開で成功する過程でのユークス買収直前の経営事情が
・どれだけ傾いても給料を見直していない
・資金の使い方がムチャクチャ
・経営陣が甘い汁を吸っている
などひどいものだったとサイモン猪木元社長が最近語っているように、日本1位の団体がレスラーメインの自前経営だった頃はそんな体たらくだった中、DDTはサイバーエージェントほどの企業から優良だとお墨付きを得ているのです。
もちろん、DDTが飲食に手を広げる間にステーキ屋やカレー屋を潰したり、常に順風満帆だった訳ではありませんが、直ぐに損切りして別の店を立ち上げ、結果、エビスコ酒場やドロップキックで、選手の副業の受け皿、ファンとの交流の場として成功させるのは、経営才覚のなせる業でしょう。
新日本は映像コンテンツの世界展開を軸にブシロード経営となりここ数年ずっと右肩上がりと言われ、50億円規模の会社になり、辣腕ハロルド・ジョージ・メイ氏を社長に迎え、最近では親会社のブシロードがスターダムを傘下に収めて事業拡大を図っていますが、今回のNOAHサイバーエージェントグループ入りについて、プロレスのビジネス的拡大という視点で、高木社長は以下の記事で語っています。
――対新日本の意識は
高木 正直、あります。「ずっと同じところがてっぺんにいても面白くないでしょ」というのが。我々が対抗勢力になることで、新たに生まれるものもあるかもしれないですし。こちら(サイバーエージェント傘下)にはノアがあって、DDTがあって、東京女子がある。あちら(ブシロード傘下)には新日本があって、スターダムがあるんですから。みんなそこを見ますよね。
――競争は激化しそう
高木 中には「ブシロードとサイバーエージェントの代理戦争なんじゃないか」って言う人もいるでしょうけど(笑い)。形はなんであれ、今回のことは明るいニュースとして報道されたわけですよ。だからより一層「プロレス界は、そこまで盛り上がっているんだよ」っていうのを世間に伝えないと。逆にそういうことを伝えるのが新日本さんだけじゃダメだと思う。僕らも世間に広めるっていう部分を担えるようにならないと。
――相乗効果を生む関係が理想だと
高木 この例えが適切か分かりませんけど、ジャニーズさんとLDHさんなんかそうだと思う。交わらないけど、それぞれに話題をつくるじゃないですか。そういう形で市場を開拓していければ。ジャニーズとLDHがあって韓流は…WWEですかね(笑い)。
ここで大事なのは、高木社長が語るのは、新日本を敵視するのではなく、相乗効果による業界のパイの広がりについてという点です。
奇しくもメイ社長も、新日本の主力選手が大量離脱して立ち上がった新興団体AEWについて、「世界でのプロレスの市場規模が1000億から1500億規模に巨大化するような話で、業界全体が盛り上がるから喜ばしい」と述べました。
そういった一流が見る視座に極めて近いところに高木社長も立っているという事でしょう。
プロレスという事業は、1興行を行うだけでも、体を張った十から数十に及ぶ選手が、数百から数千、時に万規模に及ぶ観客を相手にするものです。
新日本プロレスですら、1興行あたりの利益率はまだ低い(15%程度)と算出しているレベルです。チケット販売率が全席比95%の新日本が、です。
当然、運営を続けるには経営が太いに越したことはなく、親会社に守られながら業績を上げた方が健全であるに決まっています。
故に自分は、今回の展開は、もろ手を挙げて喜んでいます。
(了)
以下、当記事の参考になる書籍を紹介します。
プロレスの虚実(舞台装置としてのプロレス会場)
はじめまして、「かい」と申します。
当ブログは、プロレス・格闘技などの話題を主に、つらつらと綴っていこうと考えております。
当方がプロレスについてを語るとき、「創作されたもの」という側面について、より具体的に言及する場合があります。今回は、その前提について、読者様にその主旨をご了承いただきたく筆を取っています。
プロレスというジャンルにおいて、常にそういった側面は話の種に使われてきましたし、それらの話題を、プロレスへの揶揄として用いられることも多々ありました。
当ブログは「プロレスって超面白い」を大前提として書き綴っていますが、上記のような話を露骨に書く場面も多いため、新日本ブームに代表される、ここ数年で増えたご新規さんファンの方は不快な思いをされる可能性がありますので、ご理解ください。
舞台装置としてのプロレス会場
レフェリーは白痴であらねばならぬ
プロレスにはレフェリーという役割を担った者がいるが、このレフェリー、選手によってしょっちゅうひどい目に遭わされるし、いつだっておかしな挙動をする。
プロレスには「5カウント未満の反則は可能である」という超ルールが存在する。 更に言えば、レフェリーが見てさえいなければ、選手は何をやってもOKとされている。なんせイスを始めとした武器が使える。ときに現行犯で即時反則みたいなレフェリーのさじ加減もあるが、基本そういうものだ。そんな事を何十年も、もしかしたら百年単位でやってきた。
近年では、レフェリーが視認していなければ反則行為けっこうOKなガチスポーツのサッカーでさえも(程度は服を引っ張っただのなんだのレベルだが)、VTRによる反則行為などの再確認が行われるようになったが、プロレスにはハナからそんなもの望まれない(一部それをネタにしたプロレス団体もあるが)。
選手の共謀者がレフェリーを引きつけて目線を奪い、リング上で堂々と行われる反則行為は、吉本新喜劇のズッコケ並みに古典中の古典の定番だ。レフェリーを技に巻き込み動けなくして無法地帯を作るのもしょっちゅうである。
選手、観客、実況解説者、セコンド、テレビ放送の向こう側の視聴者など、プロレス会場にあるレフェリー以外のありとあらゆる目が視認した反則行為が、「レフェリーのみが見ていない」という状況の前では取り締まられない。
ほかにも、レフェリーがカウントを取れない状況さえ作れればフォールカウントが数えられないという裏反則も頻繁に行われる。フォールされている選手がレフェリーのカウントの腕を押さえてしまったり、共謀者がレフェリーの足を引っ張ってリング上から引きずり下ろしたりするアレだ(ああなる直前のレフェリーのポジショニングを見るといろいろ面白い)。
そのようにプロレスのリング上では、「レフェリーが会場イチ白痴でなければならない場面」は多数存在する。
そういうおかしな何かを許容するプロレスというジャンルにおける観客は、「その曖昧なルールを根本的に整備する正しさは求めるものではない」という暗黙の了解を、個人差は大小ありつつ理解しながら、大本の大雑把さからあえて目をそらしつつリング上のヒールにはブーイングを送るという、ファンタジーと現実を行き来する「観客という役割」を担い、楽しんでいたりいなかったりする。
例えるなら、ドラゴンボールの天下一武道会を読む、マンガを手に取る読者でありながら、ドラゴンボール内の天下一武道会会場の観客になり切る、舞台装置の中に入り込んだ、役割として観客になっていたりする。
コーラス隊としての観衆
ある、プロレス言語学者と言ってもいい方のグレート・ムタ的側面が書いた文章「Dr. Inside MOATのプロレス哲学講座・第二回 『悲劇の誕生』のおわり」というエントリをご覧いただきたい。
プロレスと、古代ギリシャ時代の演劇、その観衆にまつわる類似性について、ある考察を書いた優れたエントリになる。
当エントリは新日本プロレス暗黒時代直前頃書かれた文章で、新日について、そう認識して当然であるがごとき辛辣な物言いがされているが、時代背景の違いなのでスルーし、話の柱だけを上手く読んでいただきたい。
肝だけ抜粋すると、古代ギリシャ時代の演劇には「コーラス隊」という、舞台上の行いを現実として認識し、熱狂する役割の「観客役」がいたらしい。その働きを当エントリは以下のように説明している。
「コーラス隊の役割は観客と同じ感動を体験することではなく、舞台の上を現実として見て翻訳し、(舞台上を現実としてみない)観客と舞台の間に熱狂を繋ぐことにある。」
プロレスファンになりたての客や子供などは、こういった役割に非常に近しいポジションを担い、リング上の闘争に純粋に感動する熱量を会場に与える懸け橋的存在といえる。
例えば映画館において、没入感を得ている観客のスクリーンへの反応が大きい方が、一歩引いた観客も前のめりになり易いかのように。
当ブログのスタンス
当ブログは、プロレスの仕組みは明確にあるものと認識しつつ、時に舞台装置としてのプロレス会場で、プロレスを現実ととらえるモブ観客のような役割を演じたり、プロレスという創作された舞台装置がどのように創られているのかの解釈を綴ったりしながら、書き進めていこうと考えています。
それでは、ここまで読んでご興味の湧いた方は、これからもお付き合いください。
プロレスの内情についてがポジティブに露出されているメディアを、以下にとととっとピックアップしました。











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