AEWにジェフ・コブ登場 AEW出現により拡大を続けるプロレス業界
AEW Dynamite Episode 07-20にジェフ・コブが登場し、ジェリコのインナーサークルに加担する形でジョン・モクスリーにツアーオブジアイランドを決めました。
扱いからすれば大物ポジションでしょう。これだけ体に幅のあるレスラーはAEWには少ないので、目立つ試合ができるレスラーだと思います。軽業系が多いので、ちぎっては投げというファイトスタイルも彼のポジションを押し上げることと思います。
新日本では余り目立つ立ち位置は結局与えられませんでした。ROHでタイトルを獲得していたとのことですが、そこからも実力相応の話題の広がり方をしていたとは思いづらいです。
給料も恐らくですが、これまでよりは厚遇されているであると予想されます。
また、現在AEWと視聴率争い続行中であるWWE NXTは、Fightfulによれば、何人かのレスラーが3年契約で、年俸がかなり上がっていると報じられています。
かつてはWWEの育成機関、2軍扱いだったNXTをAEWへの対抗番組としてテレビ放映化し始めたのですが、早くもテレビコンテンツの1角としてプラス収益をもたらしているという事です。
ほぼそれと対等以上の視聴率を上げているAEWも、それなりの利益はあるとみていいでしょう。なんせ、開始当初は50万人を見込んでいた視聴者数が70万人台で推移しています。
「団体が増えて業界が活性化するということは、ますますプロレスを観る人口が増えてプロレスの世界的マーケットが本格的に大きくなってきた証です。世界的にプロレスの市場が1000億円ぐらいだったのが、1300億円や1500億円になったらそれは歓迎すべきことだと思います。限られた小さなマーケットで一個しかない饅頭を奪い合っているわけではないのです。」
と発言している通り、AEWファンという層が誕生し、それまでになかったテレビ放送枠に新しい番組が登場してプロレス市場そのものに対して新しい経済効果をもたらしたのみならず、WWE NXTという新しい番組も登場することにより、より一層の相乗効果が生まれたわけです。
WWEがAEW流出を避けるためにかなり大きな給料アップを行った上で、そういった拡大をもたらし、ジェフ・コブのような、能力が高いながらもいいポジションを得ていないと思われる選手が、新しい団体で有力と思われるポジションを得る、これは業界全体にとって喜ばしい流れだと感じます。
プロレス業界全体が大きくなっているこの流れを楽しみましょう。